夏の暑さを忘れさせてくれる、幻想的で心踊るイベントに行ってきました。それは、目黒雅叙園(ホテル雅叙園東京)で開催されている「和のあかり×百段階段2023」。昭和の竜宮城と称される、東京都指定有形文化財「百段階段」を舞台に、全国から集まった「和のあかり」が織りなすアート空間です。
ただでさえ絢爛豪華な百段階段が、この期間は光のアートで埋め尽くされ、一歩足を踏み入れれば、そこはもう異世界。写真好きにはたまらない、シャッターチャンスの連続でした。今回は、その魅力あふれるフォトスポットの紹介と、私の実際の撮影記をたっぷりとお届けします。
百段階段とは
百段階段とは、ホテル雅叙園東京の中にある1935(昭和10)年に建てられた木造建築です。
高低差16メートルの傾斜地に雛壇状に建つ平屋1棟、二階建3棟を、まっすぐな99段の屋内階段でつないだ特異な建物で、名の由来となっています。
室内の装飾から部屋に名前がついており、壁や天井を描いた画家の名をつけた部屋や、床柱の木彫から名をつけた部屋など7部屋があります。
平成21(2009)年3月、東京都の有形文化財に指定されました。
今回は、「和のあかり×百段階段2023」というイベントがやっていたので、お邪魔しました。
見どころ
最大の魅力は、国登録有形文化財である百段階段という非日常的な空間と、そこに展示された和のあかりとのコラボレーションです。青森のねぶた、山口の柳井金魚ちょうちんといった伝統的な灯りから、現代アーティストによるガラスや陶器の光のアートまで、多彩な「あかり」が集結しています。
場所
ホテル雅叙園東京
東京都指定有形文化財 「百段階段」
東京都目黒区下目黒1-8-1
イベント期間
2023年7月1日(土)~9月24日(日)
営業時間
11:00~18:00(最終入館 17:30)
チケット
- 当日:1,500円
- 特別前売:1,200円
- 学生:800円
アクセス
- JR山手線 目黒駅西口より徒歩3分
- 東急目黒線 目黒駅西口より徒歩3分
- 地下鉄南北線 目黒駅西口より徒歩3分
- 三田線 目黒駅西口より徒歩3分
駐車場
タイムズアルコタワー・ホテル雅叙園東京
- 住所:東京都目黒区下目黒1-8-1
- 営業時間:24時間入出庫可
- 収容台数:160台
- 利用料金
30分:400円
当日1日最大料金2500円(24時迄)
その他
akippa(あきっぱ)や特P(とくぴー)では、近隣の駐車場の検索、予約ができます。
便利なので、是非ご活用ください。
宿泊施設
近隣の宿泊施設を紹介します。
ホテル雅叙園東京
艶やかな日本美を堪能。2500点もの美術品に彩られた、独創的なミュージアムホテル。館内は気品と絢爛が織りなすアーティスティックな空間。客室はすべて80m²以上のスイート、シンプルで格調あるお部屋にてゆったりと寛げます。伝統と新しい感性が交差する7つのレストラン、素晴らしい美の共演を目の当たりにする東京都指定有形文化財「百段階段」など随所に驚きと発見が。
ウェスティンホテル東京
閑静で高級感のある恵比寿の複合施設に位置するハイクラスホテル。館内はヨーロッパスタイルの優雅な空間。広々とした客室からは東京タワーやレインボーブリッジをはじめ、様々な東京の景観が楽しめます。エレガントなロココ様式のフランス料理、宮殿のような雰囲気の中で味わう本格広東料理、特製の恵比寿牛を提供する鉄板焼きなど、各国の美食を味わう卓越したレストランをご用意。高級感あふれるフィットネス&スパも備えています。
京王プレッソイン五反田
五反田駅から徒歩3分の好立地に位置し、周辺にはアトレヴィ五反田などの駅ビルやお店が点在しており、ビジネスや観光の拠点として最適です。目黒川に近く、ビジネスの疲れも癒されるでしょう。コインランドリーやアイロン、電子レンジ等、充実の設備が整っており、連泊でも安心してご利用いただけます。
上の2つのホテルに比べて、かなりお安く泊まれます。
撮影記:光の異界への旅
2023年7月17日、東京は最高気温が35度を超える猛暑日でした。灼熱の太陽から逃れるように、私は13時頃、目黒雅叙園へと向かいました。
今回の相棒は、愛機の「EOS 5D Mark IV」と、万能ズームレンズ「EF24-70mm F2.8L II USM」です。三脚禁止の室内、かつ暗所での撮影となるため、F2.8の明るさとカメラの高感度耐性が試される環境です。を上げて、F値を小さめにして撮りました。
広がる極彩色の森

部屋の中央に配置された、蔓(つる)と色鮮やかな植物のアート。床が黒く光り、まるで水面に森が浮かんでいるような錯覚に陥ります。広角端の24mmを使い、天井の豪華な彫刻から床の映り込みまでを一枚に収めました。F2.8の開放でシャッタースピードを確保しつつ、生け花の「赤」が飽和しないよう慎重に露出をコントロールしました。
漁樵の間の神秘的な結晶

続いて現れたのは、巨大なクリスタルが鎮座する「漁樵(ぎょしょう)の間」。内側から発光するクリスタル群と、奥に見える優美な美人画の対比を狙いました。手前に置かれた真っ赤な和傘が画面を引き締め、日本的な情緒とSFのような近未来感が同居する不思議なカットになりました。
迫りくる龍の躍動

次に目を引いたのが、ねぶたの技法を用いた巨大な龍の行灯です。その迫力を正面から捉えた一枚。和紙を透かして広がる緑の光が、龍の力強さを際立たせています。両サイドの提灯とのバランスを考え、中央にどっしりと配置することで、祭りの熱量を表現しました。
静寂に浮かぶ、光と影の彫刻

これは非常にシンプルな構成ですが、壁に映し出された複雑な影が、実物以上の存在感を放っていました。光の源を中央に配置し、影のグラデーションが美しく広がるよう、ホワイトバランスを少し暖色に寄せて撮影しました。
頂上の間の星屑

最後は、無数の多面体提灯が空間を埋め尽くす「頂上の間」。まるで宇宙か夢の中に迷い込んだような景色です。一つ一つの提灯が異なる色を放っており、ボケ味を活かすよりも、あえて絞りを開放気味にしつつ全体にピントが合っているように見せることで、密度感を強調しました。
本日使った機材
R&Y Rentalで、高価な機材を賢く使いこなす
今回の撮影で使用した「EOS 5D Mark IV」のようなプロ仕様の機材は、購入すると数十万円かかります。しかし、R&Y Rentalなら、最新のフルサイズ機や明るいLレンズを、必要な期間だけリーズナブルにレンタルできます。「特別なイベントの時だけ、最高の画質で残したい」というワガママを叶えてくれる強い味方です。
GOOPASSで、表現の幅を無限に広げる
「もっと広角で撮りたい」「単焦点で背景をトロトロにぼかしたい」……。撮影中に湧き出るそんな欲求に応えてくれるのが、カメラ機材のサブスクGOOPASSです。月額制で様々な機材を入れ替えられるので、今回のような暗所撮影に特化したレンズを試すのにも最適。写真の腕を上げたいなら、機材の「経験」を増やすのが近道です。
まとめ
「和のあかり×百段階段2023」は、単なる展示会ではなく、カメラを通して「光の物語」を紡ぐことができる最高のステージでした。2023年7月17日のあの暑い昼下がり、私は確かに目黒の地で、時をかける光の旅をしていました。皆さんもぜひ、自分だけの「あかり」を切り取りに出かけてみてください。
