厳しい寒さが少しずつ和らぎ、春の足音が聞こえてくると、カメラを持って出かけたくてウズウズしてきますよね。日本の春を告げる被写体といえば、やはり「桜」です。その中でも、ソメイヨシノより一足早く、濃いピンク色の花を咲かせる「河津桜」は、冬枯れの景色に鮮やかな彩りを与えてくれる最高の被写体です。
今回は、東京都内でも屈指の河津桜と東京スカイツリーのコラボレーションが撮影できる絶景スポット、「旧中川の河津桜」をご紹介します。都心からのアクセスも良く、鉄道や川のせせらぎと共に春の訪れを感じられる素晴らしい場所です。実際の撮影記や周辺のおすすめホテル、美味しい食事処もまとめてご紹介しますので、ぜひ春の撮影計画の参考にしてください!
旧中川の河津桜とは
東京都江戸川区と墨田区、江東区の境界付近を流れる「旧中川」。その河川敷には、美しい河津桜の並木が広がっています。ここは単なる桜の名所というだけでなく、カメラマンにとってたまらない要素がギュッと詰まった奇跡のようなロケーションなのです。
見どころ
旧中川の河津桜の最大の見どころは、なんといっても「桜×東京スカイツリー×鉄道」という、東京の下町らしさと近代的なシンボルが融合した唯一無二の景観です。 河川敷に咲き誇る濃いピンク色の河津桜、その奥にそびえ立つ銀色に輝く東京スカイツリー、そして鉄橋を渡るJR総武線の黄色い車両や、成田エクスプレスなどの特急列車。これらの被写体を一枚のフレームに収めることができるのが最大の魅力です。青空の日には、ピンク、青、黄色、銀といった色彩のコントラストが圧倒的な美しさを放ちます。また、川面が穏やかな日には、水鏡に映るスカイツリーや桜のリフレクションを狙うこともでき、表現の幅が非常に広いスポットです。
見頃
旧中川の河津桜の例年の見頃は、2月中旬から3月上旬にかけてです。 ソメイヨシノと比べて開花期間が約1ヶ月と長いため、スケジュールを合わせやすく、天候の良い日を狙って撮影に行きやすいのが嬉しいポイントです。満開の時期はもちろん美しいですが、咲き始めの初々しい姿や、少し葉桜になり緑とピンクが混ざり合った時期も、春の生命力を感じられてまた違った趣があります。ただし、風が強い日は花びらが散りやすく、川面のリフレクションも狙いにくくなるため、撮影当日の風速予報もチェックしておくことをおすすめします。
料金
無料で楽しめます
場所
東京都江戸川区平井3丁目4
アクセス
- 平井(東京都)駅南口から徒歩約11分
- 亀戸水神駅出口から徒歩約13分
- 亀戸駅東口から徒歩約20分
駐車場
専用の駐車場はありません。
akippa(あきっぱ)や特P(とくぴー)では、近隣の駐車場の検索、予約ができます。
便利なので、是非ご活用ください。
旧中川の河津桜で撮れた写真
この日は2月下旬。寒さも少し和らぎ、絶好の「河津桜日和」となりました。午前11時頃に現地に到着すると、週末ということもあり、すでに多くの見物客やカメラマンで賑わっていました。空はあいにくの薄曇りでしたが、強烈な直射日光がない分、桜の花びらの繊細なピンク色が白飛びせずにしっとりと写ってくれる、花撮影には悪くない光線状態でした。
愛機であるフルサイズ一眼レフ「EOS 5D Mark IV」に、描写力に絶対の信頼を置いている大三元標準ズーム「EF24-70mm F2.8L II USM」を装着し、いざ河川敷の遊歩道へ。光学ファインダーを覗きながら構図を探る時間は、やはりミラーレスにはない「写真を撮っている!」という実感が湧いて最高に楽しい瞬間です。
まずは、川沿いを歩きながら「これぞ旧中川!」という定番の構図を探しました。見つけたのは、頭上に立派な枝を伸ばし、たっぷりと花をつけた河津桜の木。この桜を天然のフレーム(額縁)に見立てて、奥にそびえる東京スカイツリーと、鉄橋を渡る総武線を一緒に狙うことにしました。
写真(桜の額縁構図)は、まさにこの時の1枚です。手前の桜のボリューム感を出しつつ、奥の景色を適度に圧縮するために、ズームは70mmのテレ端付近に設定。絞りはF2.8の開放を選択しました。EF24-70mm F2.8L II USMが作り出す、滑らかで美しい前ボケのピンク色が画面の四隅を縁取り、主題であるスカイツリーへの視線を見事に誘導してくれました。列車の通過タイミングを待ち、黄色い総武線が画角に飛び込んできた瞬間にシャッターを切りました。5D Mark IVの確実なAFとレリーズタイムラグの少なさが、このドンピシャのタイミングを逃さず捉えてくれました。遊歩道を行き交う人々の姿も入り、春を待ちわびた人々の楽しげな息遣いまで聞こえてきそうな、お気に入りの一枚になりました。

続いて、少し立ち位置を変え、旧中川の川幅の広がりを活かした構図を狙いました。
今度はズームを広角寄り(30〜40mm付近)に戻し、川の両岸が画面奥のスカイツリーに向かって収束していく「パースペクティブ」を意識しました。画面の中央を横切るように総武線の黄色い列車が走り抜け、静かな川の風景に動的なアクセントを加えてくれています。
空は薄い雲に覆われていましたが、5D Mark IVの3040万画素のフルサイズセンサーと、Lレンズの圧倒的な解像力のおかげで、遠景にあるスカイツリーの複雑な鉄骨の構造や、右側に建つマンションのタイルの質感まで、隅々まで極めてシャープに描き出すことができました。手前の川面に穏やかなさざ波が立っている様子も緻密に描写されており、ハイライトからシャドウへの豊かな階調表現に改めて惚れ直しました。右側の土手にも満開の河津桜が彩りを添えており、都会の人工物と自然の調和が表現できたと感じています。

本日使った機材
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今回の撮影、遠方から来られる方はもちろん、都内近郊にお住まいの方にもおすすめしたいのが「撮影ステイ」です。旧中川周辺での撮影を心ゆくまで楽しむために、私はagoda(アゴダ)での宿泊予約をおすすめします。
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まとめ:春の訪れを告げる下町の絶景スポット
旧中川の河津桜は、都心にいながらにして広々とした空と川、そして美しい桜並木を楽しめる至高のフォトスポットです。東京スカイツリーや鉄道というアクセントがあるおかげで、風景写真として無限のバリエーションを生み出すことができます。
ただし、見頃の時期の土日は非常に混雑し、遊歩道も狭い場所があるため、三脚を広げての長時間の場所取りや、通行人の妨げになるような撮影は厳禁です。近隣にお住まいの方々の生活道路でもあることを忘れず、マナーを守って気持ちよく撮影を楽しみましょう。 ソメイヨシノよりも一足早く、心弾むような鮮やかなピンク色に出会える旧中川。ぜひ今年の春は、カメラを持って足を運んでみてください!